2024年9月28日土曜日

移動困難者の足を守れ 九州交流会に参加して 馬場洋光

28日大分市で第6回九州地区移動ネットワーク交流会が開催され、事業所からはサービス提供責任者の私が参加しました。

同ネットワークは、九州各県の障害者や要介護者などの移動困難者の移送サービスを担う団体が集い、研修・交流をおこなっているもので、第6回目の今回は23団体が参加しました。

冒頭「自家用自動車を巡る国の同行報告」と題して、横山和廣氏(移動ネットおかやま)と柿久保浩次氏(関西STS連絡協議会)が講演をおこないました。

講演では、移動困難者の移送サービス団体の経営難や担い手不足が深刻になっており、自家用有償旅客運送(登録・許可)も許可・登録を要しない運送も要件緩和など道路運送法の改正がなされていることが紹介されました。

わが事業所も、登録・許可制の福祉有償運送サービスをおこなっていますが、講演を聞く限りでは、最近の法改正では、困難な状況はとても打開できないなと感じました。

登録・許可制にしても登録を要しない移送サービスにしても、事業をやめたり、縮小したりする団体が増えており、財政・人的をはじめ公的な支援が必要だと感じました。

宮崎市でもいま福祉有償運送にたいする市からの助成制度創設運動をおこそうとしていますが、あらためてその決意を固めました。宮崎市でも団体間の交流や連携を強めていきたいと思います。

他県の事業所とも交流でき、たいへん有意義な時間でした(ばば・ひろみつ)

2024年9月10日火曜日

伊地知宮崎市議が福祉有償運送実施事業者に支援を迫る

10日宮崎市議会の一般質問で、伊地知義友議員は、窮地に立たされている福祉有償運送実施事業者への市からの支援を迫りました。(写真は宮崎市議会インターネット中継より)

伊地知議員は、8月におこなわれた宮崎市の福祉有償運送実施事業者と市議会議員との意見交換会に出席し、燃油の高騰や介護・障害福祉報酬の改定で、事業継続が困難にある現状が多くの事業者から切々と出されたことを紹介。高齢者や障害者の足を確保するために、他県の自治体が実施しているような事業者を支援する制度をするべきではないかと迫りました。

答弁に立った田村欣浩・福祉部長は、現状把握につとめ、福祉サービスの提供を充実させたいと述べるにとどまりました。

質問を傍聴していた西田勝博所長は「市議会議員が私たちの切実な声をとりあげてくれ、本当にうれしい。今後も市からの支援実現にむけて、がんばっていきたい」と語っています。

2024年8月24日土曜日

市の支援を求め福祉有償運送事業者意見交換会ひらく

22日、宮崎市総合福祉保健センターで、福祉有償運送事業者の意見交換が開かれ、約30人が参加しました。会議には事業者のみならず与党から野党まで多数の市議会議員も参加されました。これは当事業所が宮崎市の各事業所に呼びかけ実現したものです。

「福祉有償運送」とは、道路運送法にもとづき、タクシー等の公共交通機関が利用が確保できない要介護者、障害者に対しタクシーの半分以下の運賃で移送する個別輸送サービスです。NPOや社会福祉法人など非営利法人がおこなっています。

開会あいさつに立った西田勝博氏(訪問介護事業所・わじむ所長)は、「通院、外出の支援などこのサービスは利用者様にとってはなくてはならない〝命綱〟にほかなりません。実際宮崎市では事業から撤退する事業所が相次いでおり、利用者の不安は増すばかりです。しかし昨今のガソリン代の高止まりや物価高騰に加え、4月からの介護・障害福祉報酬の改定は、苦境に立たされている介護事業者にさらに追い打ちをかけています。このままではこの貴重な事業を継続していくことが困難になっています」と述べました。同時に「他県では福祉有償運送事業者にたいする支援制度がある自治体もあり、宮崎市でも創設にむけて力をあわせましょう」と訴えました。

「もうやめようと思ったが利用者から『やめないで』と言われなんとか続けている」「ヘルパーの車両を送迎車に使用しているが整備費も支給している」「ヘルパーの3割は70代。運転させるのも危ないがヘルパー不足のため仕方がない」「運転手不足で利用者の要望に応えきれていない」など、各事業所からはきわめて困難ななか利用者のために事業を運営している発言が相次ぎました。

市議会議員からは、宮崎市でも福祉有償運送にたいする支援制度創設のために尽力したい旨の発言が相次ぎました。

西田所長は、支援制度創設にむけて宮崎市への要請や市議会請願や恒常的な事業所間の交流をもちたいとのべ意見交換会をまとめました。

同意見交換会をMRTとUMKが報じました。

2024年6月16日日曜日

4期連続黒字、新入職員も3人迎える 法人総会ひらく

 当事業所を運営する「特定非営利活動法人・Welfere Jack MIYAZAKI」(ウェルフェア・ジャック・ミヤザキ)は5月29日宮崎市で令和6年度総会を開催。令和5年度事業報告及び決算報告、令和6・7年度の事業計画及び予算案が承認され、西田優理事長以下理事を再任しました。

 事業報告では、訪問系事業所が人手不足といわれるなかで、3人の新入職員を迎えたことが強調されました。1500円を超える時給や職員旅行などの福利厚生の充実、アットホームな雰囲気など働きやすさが、SNSなど事業所のアピールを強めたことで、求職者の目を引いたことが報告されました。さらに今後20代の若い職員が入職予定であることも補足されました。

 同時に利用者の長期入院でサービスが停止となり、売上に影響が出ましたが、引き続くスケジュールの合理化や効率化をおこなうなどの経営改善もおこない、売上増となり、4期連続の経常利益の黒字決算となったことが報告されました。会議では、新年度も経営の安定化をはかりながら、地域福祉に貢献していくことを確認しました。

 一方で3年に1度の介護報酬の改定で、訪問介護の基本報酬が4月から引き下げられたことに不安と抗議の声が広がりました。日本社会が賃上げの方向に向かうなかで、それにみあった賃上げは極めて困難であり、経営の安定化もできないと強調。在宅支援を守るために、多くの方々と手をつなぎ、政府や行政に声をあげていくことも確認されました。

2024年6月12日水曜日

利用者様の声 83歳障害福祉サービスうれしい 宮崎市・馬場和子 様

 

ヘルパーと外出する馬場さん(右)

母は一昨年に心臓弁膜症で、83歳で身体1級障害者になりました。友人との会合などにこれからも出かけたいとの希望で、昨年4月に外出介護の支給が決定しわじむさんを利用することになりました。その後なんと通院等介助も支給されました。申請のときは支援をいただきました。

 これまで会合のときは片道1700円出して一般のタクシーを利用していましたが、わじむさんは200円ですむのでたいへん助かっています(次男・洋光さん)

2024年6月10日月曜日

通信第18号を発行


わじむ通信第18
号を発行しました(写真をクリックすると大きくなります)

PDFはこちら

2024年5月1日水曜日

移送サービス支援物品販売にご協力ください

当事業所は、開設して8年、道路運送法にもとづく福祉有償運送事業所として、利用者様限定の外出や通院の送迎、介助、付き添いをおこなう「移送サービス」事業をおこなっています。

安価な運賃の維持と安心・安全の移送を維持するために、4年前に同事業を会員制にして、利用者様はもとより様々な方々からご支援・ご協力をいただき、車両の燃料費、整備費、人件費の確保などをすすめてきました。

しかし昨今のガソリン代の高止まりや物価高騰に加え、4月からの3年に1度の介護報酬や障害福祉報酬の改定は、苦境に立たされている私ども訪問介護事業に追い打ちをかけています。ここままではこの事業を継続していくことが困難になっています。

つきましては今後もこの貴重な事業を維持するために、物品販売をお願いすることにしました。商品は「島原手延そうめん」「島手らーめん」の3種類(写真をクリックすると大きくなります)です。お買い上げの際には、申込書に必要事項をご記入いただき、お金を添えて、事業所のスタッフかFAXで送付ください。チラシPDF 申込書

*FAX番号は0985-78-5553です。
*振り込みの場合は、「ゆうちょ銀行 店番・738 口座番号・2065698 名義・西田勝博」までお願いいたします。

*ご贈答もできます。業者から直送を希望される場合は別途ご相談ください。℡0985-78-5552

2024年2月5日月曜日

通信第17号を発行

わじむ通信第17号を発行しました(写真をクリックすると大きくなります)

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2024年2月3日土曜日

【よろしくお願いします】ヘルパー・小宮美佐子

はじめまして。62歳です。

歌とスポーツ観戦(特に野球)が趣味です。人と接する事やお話ししたり、楽しく笑っていることが、元気でいる源になっています。わからない事が多々あると思うのでご迷惑をおかけすることもあるとは思いますができる限りの事をさせて頂きたいと思っております。よろしくお願い致します。

2024年2月2日金曜日

【よろしくお願いします】ヘルパー・日吉哲也

以前介護福祉事業所に従事していた経験を生かし、わじむでも精一杯努めさせていただきます。先日からスタッフの方々とお会いした際に、とてもアットホームな雰囲気を感じました。皆さまと一緒に働けることをとても楽しみにしております。平日は工場勤務なので土日だけの勤務になりますがどうぞよろしくお願いいたします(ひよし・てつや)

2024年2月1日木曜日

【ごあいさつ】「いまこそ福祉を守るために手をつなぎましょう」 所長・西田勝博

寒中お見舞い申し上げます。

昨年は7周年を無事に迎える事ができ、支えていただいた利用者様及び関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

昨年は猛暑により、利用者様の熱中症からの入院が相次ぎ、また新型コロナウイルスの感染にて、支援が滞るなど大変な混乱がありました。

行政や相談支援員などへの直ちに連絡し、アドバイスをいただきながら、また他事業所からも多大な協力を得て、利用者への支援を維持できました。ヘルパー不足のなか、地域の連携の大切さを肌身で感じた年でした。

同時に4月は3年に1回の障害福祉報酬改定を控えていますが、苦境に立たされている訪問系事業所にとって追い打ちをかけるようなとてもきびしい情勢が予想されています。これも利用者様や地域の関係者の皆様と手をつなぎ、行政に声をあげ打開していくことが大切だと思っています。

また昨年はスタッフも増え、現在過最高に並ぶ10人になりました。地域や利用者様の期待にこたえることができるように、毎月行っているヘルパ―研修を充実させるなど、日々精進していきます。

新しい年が皆様にとって更に良い年になるよう祈念致しまして、挨拶とさせていただきます。(にしだ・かつひろ)

2024年1月14日日曜日

地震と防災について学びました

 13日、「地震と防災」をテーマに研修をおこないました。
 講師は、原田隆典宮崎大学名誉教授。まず冒頭。元旦に能登半島を襲った震災の犠牲者に全員で黙とうを捧げました。
 講演で原田さんは、地震がおこるメカニズムを説明。宮崎県も周期的に大きな地震が発生しているが、もう長年来ておらず、「大地震がいつ襲来してもおかしくない」と解明。加えて南海トラフ地震も予想され、ただちに備えをするように強調しました。
 参加したヘルパーは「人災にならないよう備えが必要だと感じた」「行政の災害対策も充実させる必要がある」などの感想が寄せられていました。